26巻感想

今回の名言。

世界より大事なものがあるんです!!

これ聞いた時は、なんてストレートで素晴らしい考えなんだ!!って思った。
これぞまさに燃えなんだ!!
エゴでも自分勝手でもいい!!
これがこれが……漫画なんだ!!笑

ナックルの行動には否定派の人もいるかもだけど、ナックルの言うとおり、確かに何もできずにズタボロにされて、あとで祝杯なんてあげられないよなー…。
それは自分の感情の問題であって、世界には何の関係もないんだけど、そこですね。
だって世界より大事なものがあるんだもん★

バイロンの名言↓
そなたのために、たとえ世界を失うことがあっても、世界のためにそなたを失いたくない。

つまりはそーゆーことだよねっっ!!!

都会では自殺する若者が増えてるけど、問題は君に会いに行きたいのに傘がないってこと(井上陽水)なんだよねーーー!!
きれいごとじゃない、ほんとのストレートな誰でも持ってる考え方なんです!!

ただここも三人称(ナレ)で説明されたので、やっぱうまく感情移入できないんだよな。
ユピー視点から見ると、侮辱も何もないもんな。
勝手に勝負挑んできて、くそ弱い蠅共が何喚いてんだってかんじー☆

そして走馬灯ナックル。
私絶対死ぬくだりだと思ったよ。花散るし。笑
なのにぃいいキルアきたぁぁああああ!!!
よがっだーーー!! よがっだだよー!!
ギリギリのとこ助かるって安直だとばかにするかい?
嬉しくて嬉しくてたまらなかったよ!!

最後の、一発入れたナックルの顔がすんげー好き!!!
ダチ想いの顔だこれは…!!


さあ本題に入ります。
このナックルシュートとかイカルゴキルアとか、ピトーの忠誠心とか、それらすべてがゴンキルの友情と対比してる気がする。
反比例してゴンキルに溝ができてるんです。



キルアの「それはどっちの?」

どっちとは……直前にある「行こう」。または「行こう」に対する「左塔(あそこ)」
でもあそこって左を指してる。キルアには通じなくて、「えっ右左どっち??www」って意味なのか。笑
でも場所に対する「どっち」なら「行こう」→「それはどっちの」よりも、「行こう」→「それはどっちに」の方が自然。
だからやっぱり「それ」は「左塔」を指さないと思う。

あとは「行こう」のセリフとゴンの顔が浮かびあがってる。
てことは、行こうって言ったゴンが「それ」である可能性も。

そんで「どっち」ってことは二つあるってこと。

色々考えた挙句、私的解釈は
「それはカイトを助けに行こう」なのか「ピトーを倒しに行こう」なのか。
私怨か仲間のためか。
今のゴンはいつもの光のゴンではなく、眩しくてまっすぐ見れないほどに輝きを与えてくれるゴンではなく、闇に落ちてるゴン。
突入前からゴンは黒化してる。おまえは光だ、って言ってたくらいなのに、変わってる。


問いたい衝動をかろうじてキルアは抑え込んだ
そんな状況にないことは勿論 それ以上に感じていたのは

聞いてしまったら もう止められない……!!
引き返せない…!!

いっそぶち撒けてしまえば解決できること
経験を重ねれば誰もが至る少し先の道
大切なものを失ってしまうかもしれない恐怖で
キルアはその道に近づくことさえできずにいた



これは完全に友情のことを言ってるんじゃないかなー(ゴンとキルアのことだし)

いつものゴンに戻れとか、今のお前は間違ってる、カイトを戻すことよりも復讐を優先してやしないか、お前は闇に染まっている。
そうやって本音でぶつかること。
ぶち撒けた方が、相手もスッキリしてわかってくれる場合もある。
いつかはくる友との試練。
でもキルアは、それでゴンを失うかもしれない、ってことで聞けない。
…そんなところかなー…。

ぶち撒けたあと、ゴンはキルアには関係ない、うざいって思ったら、多分決別モード。

何度も言うけど、ゴンキルに必要なのは愛の再構築


一旦壊れた愛がもう一度復元することにより、以前よりもっと愛が深まる、という通過儀礼。
近づきすぎた関係は、時には噛みあわずにズレが大きくなり、終いには崩壊することもある。でもそれし互いのことをよく知ってしまったからこそ起こる事態。
そうして相手を理解した上で戻るならば、それは真の愛。

キルアの場合も、ゴンにちょい壁を作ってる気がする。
ゴンといる時のキルアって猫被ってるよね♪
殺す時のスイッチオンの表情はゴンには決して見せてない。(対ユンジュの時はゴンいたけど、多分千手観音との戦いでゴンはキルアのこと見てないと思うから、スイッチ入れたのだと思う)
もしかしたらそんな自分を見せて、嫌われるかもって思ってんのかもなー。
キルアの方も、もっと自分を見せた方がいい。ゴンに甘く見られてるもの。

えーとまあ、とりあえず、決別フラグオンっぽいです、ってことです。


ピトーととうとう対峙するも戦えないゴンのフラストレーションの凄まじさ。

キルアに、関係ない、とまで言っちゃう始末。
そのあとの悲しげなキルアは、関係ないって内容よりも、光であるゴンがそんなこと言っちゃうほど闇に染まってることが、すごく悲しいのかもしれない。

ゴンの

キルアは……いいよね
冷静でいられて
関係 ないからっ

発言と、イカルゴの

パームは仲間の仲間
つまり仲間だ!! オレの仲間だ!!!
任務でも義務でもない!!
救けたい…!! 救けると決めたから!!

これもある意味対比で用いっていると思う。
関係なくない。ゴンの仲間はキルアの仲間。しかも一定期間は一緒に行動してた仲。仲間に決まってる。関係ないわけない。
だからゴンなら絶対、関係ないとか言わない。
そんな変わったゴンを強調するかのようなイカルゴの描写がある。


ダメだ 待てない のゴンは本当にこあい。三時間くらい待ってあげるのがゴン…と思ったけど、それじゃ他のみんなの戦い終了してるかもしれないもんな…。一人蚊帳の外。っていうかみんな外で一人蚊帳の中(笑)

もう大丈夫…とか言いつつ全然大丈夫じゃない会話だよなあコレ。
こんな譲歩のさせ方悪役のすることだろ??


しかしカイトのあのセリフ。「仲間思いの奴がいたらどうするんだ」的なやつ。
あれは王のことなのかなー、と思ってたけど、まさかここでピトーも該当するとは思わなかったわ。
仲間思いっていうか、まあ間接的には王なんだろうけど。王がコムギ思いで、そのために絶対治せってことなんだけど。
でもピトーは歓喜で涙してるし、あの必死な態度は、忠誠心というか、やっぱ仲間思い的な心だよな!!!


おわり!

とっぷ