17巻感想

深読みし過ぎだと思われても、ついしてしまうページ。です。

結局はゴンキルアについて考えてるページです。
キルアの感想だけババッと言ってしまおうと思います。

 表紙はキルアなだけあってキルアな話ばかりです。(嘘)
 ドッジボール。ドッジボールの話です。
 レイザーの投げたボールをキルアは右に避けて、「そしたらオレは…逃げきれてなかった…!!」というわけでキルアは歯ぎしりなんかしてイラつきます。

 ここですココ!!

 キルアぼっちゃん、えらくイラついています。
「レイザーの球にさえ注意してよければ大ダメージは避けられるな」ってセリフの時、と普通ですが読者に対して目を見せてません。これはイラついてる証拠ですね。
 更に次のページで「あ?」とゴンにガンたれます。ざけんじゃねーぞ、と口も悪いです。おまけに

「頭に昇った血ィ下ろせ、バーーーカ!!」

 とまでゴンにブチギレる始末。こ、これは…。
 どう見てもテメーの方が頭に血昇ってます!!  誰がどう見てもイラついてます。メチャクチャキレてます。

「ムカついてないの?」
「あぁ!?」←かなりキレてます。

 でもゴンがハッキリと「左によけてたら死んでたかもしれない」と言うと、キルアは反応します。
 そーですキルアは、「死ぬかもしれなかった」という危機感にプライドが傷つき&死の恐れを感じて、ずっとイラついてたわけです。
 それをゴンがキパッと口に出してくれちゃったわけです。
 そんなわけです。
 言ってもらってゴンも怒ってたので、落ち着いてくれたようです。よかった。
 だからなんだ?という感想ですねスミマセン。

 というわけでこのシーンが好きです。
 あともうひとつ。

 ゴンはキルアにボール持たせて、そんでキルアの手は痛むけど、キルアが「もういっちょいこーぜ!!」と言いました。
 のでゴンは好意に甘えて、今度は練してもっともっと強いグーでぶちかまします。レイザーにゾクゾクしてすっげえ言っています。
 ここまで普通に読んでこましたよ。だけど

「オレわかってたんだキルアの手のこと」
「キルアじゃなきゃダメなんだ」
 実はゴンは、ちゃーんとキルアの手のこと分かってたんです!
 なんと美しい友情なんでしょう……。
 はあはあ………。
 ……。

 ゴンひどくねーーー!?

 いーですか、もっかい復習します!
 ゴンはキルアにボール持たせて怪我させて(笑)、
 もいっちょいこーぜで多分怪我のこと既に気付いてて、
 だけど次は練して更に強いグーして、
 レイザーにゾクゾクしてすっげえほざいて、

 ちょぉぉぉおお、これ、自覚してずっとやってたなんて、オイ、コラちょっと、なんか、なんか言えよう!!

 キルアの手見ただろう、あんなズタボロになってて、それなのにそれなのに、
 たとえそれでも
「キルアじゃないと思いっきりできないんだ><」
とワガママぶっこいてます。自分のワガママで、更にキルアを傷つけるつもりです!
また、「キルアじゃなきゃダメなんだ」と言い、キルアへの友情を示しつつキルアを喜ばせて「そっかオレしかいないんだな、オレがやんなきゃだめなんだよな!」と思わせて奉仕させようとする魂胆です。狡いです。ゴンは本当に狡賢い奴です。キルアのゴン依存症を見事に利用してます。
 キルアのこと本当に思ってるんなら、キルアの身を案じて、がんばってツェズゲラ相手に思いっきりやるべきなんです。
 なのに「キルアじゃなきゃダメなんだ><」
 狡いです! 本当に酷いです!

 なのに、見たかよ、そのゴンに対してのキルアの反応!
 ゴンが「キルアが球を持っていてくれるからなんだ」と言ったあとのキルアの表情!!
 すっげ切なく嬉しそうにしてるよ……!!
 こっちが切なくなるような笑顔ですよ!!
 うっうっ、嬉しそうだよ…!!
 かわいそうなキルア……。

 そして試合終了。
 ゴンの心は、ジン>キルア
 キルアの怪我の状態よりジン優先。むしろキルアがゴンを気にしてる。
 もう酷いです。少しはかまってくだちぃ。
 でもキルアは酷いと思っちゃいません。だってキルア様は良い子なんですもの。悪い子のフリしてるけど実は良い子なんですもの。ゴンへの愛?は無償の愛なんですもの。




黒トンガリのガキはオレが相手する」
「まぁ、そんなにトンガるなよ

 …道蓮?(笑)




おわり!

とっぷ